2016.9 屋久島 宮之浦岳  


世界遺産の島へ
痛風足を引きずりながらのさすらい旅・・・




島DAY1
前日、鹿児島で台風直撃にあい、午前中は船が欠航。
夕方になり、なんとか島に辿り着く。
ロケーションの良い貸切の一湊大浦キャンプ場に泊まる。
キャンプ場横のローカル温泉で地元のジイちゃんに話しかけられる。
風呂から上がって気持ちよい風に吹かれていると、さっきのジイちゃんが手招きしてる。
ジイちゃん、オレに缶ビール差し出す。
ジイちゃん、一緒に海眺めながら飲む。
台風後の風が涼しく清々しい。
ジイちゃん、オレをと大学生と勘違いしていた。
島の人はあったかい。






島DAY2
屋久島縦走開始。
まずは紀元杉。でかい!
今までこんなでかい生き物見たことない。




屋久鹿。もののけ姫のシーンが頭に浮かぶ。
いたるところに、もののけシーンが広がる。
ジプリストにはタマランチ会長。
この日は小雨。屋久島の森は雨のほうが雰囲気でる。
でも服と靴が濡れるのイヤなので海パン&サンダルで登る。
案の定、すれ違った登山者グループから「足元がお寒いですね〜」とイヤミを言われる。
うっせー、ほっとけ。カタチにとらわれすぎるな、おっさんたちよ。





本日は淀川小屋まで。
空いていてうれしい。
小屋で昨日から合流したTモンタさんと呑んでいると
いつものごとくリュックをごそごそしながら「アー」とか「ウー」とか言ってる。
なにやら今度は海パンをどっかに落としてきたらしい。
とりあえず縦走中は使わないと思われます、海パンは。





島DAY3
台風のあとなのに川がとてもきれい。
まるで水が無いかのような透明さ。




この森には木漏れ日が似合う。
妖精とかでてきそう。




うっそうとした巨木の森からガラッと景色が変わって花之江河。





宮之浦岳〜
道のりは長かったが標高によって景色が色々変化するので全く飽きない。
この縦走路最高!






ここが九州で最も高い地点。
時間もあるし気持ちいいので山頂でお昼寝。
幸せだ。





今日はなぜか山だけ晴れている。
下界は厚い雲があるのでたぶん雨。
そのせいか、この長い銃走路ですれ違ったのは数人のみ。
「コンニチハ地獄」を予想していたのだが。ラッキー





本日の宿泊地、新高塚小屋前。
小屋の中は空いているのだけれど、気持ちいいので皆さん外でテン泊。
ボクも好き好き天泊ちゃん。。







よく見りゃ縦走には必要無いものいぱーい
水中眼鏡も縦走にはいらんな。





そしてスキあらば寝ようとするオッさん。
そんな早くに寝られたら困るよ。
話相手になってくれよぅ。






島DAY4。
朝、縄文杉に向かって山道を歩いていると、
「ギャー」「ホぅー」とか子供がふざけている声が聞こえる。
こんな山奥になぜ子供が、と思っていたら猿吉だった。
色んな生き物もいて森が豊か〜。





縦走三日目にしてようやく縄文杉様に辿り着く。
早朝のため下界からの観光客が到着していないため奇跡的に貸切杉様。
正面から見ると圧倒される。
でけぇんだけど写真じゃ伝わらんねぇ
縄文杉様とタイマンし、自分のクソみてぇ人生のちっぽけさにしょっぱい気持ちになる。
今度来るときはビックになってきてやるぜ、待ってろよ杉様、アスタラビスタ ベイビ〜




ウィルソン株の中。
ここまで降りてくると観光客がわんさか。





うじゃうじゃのガイド付きツーリストをすり抜け、
長〜いトロッコ道をウダウダ歩いていると・・・・
キタ〜!トロッコ登場!
まじかっ!まだ現役で走っているんかっ!
渋い。




そして最後のつらい登りを越えると「もののけ姫」で有名な白谷雲水峡に突入〜。
雰囲気でてるわ〜
妖精とか絶対いるな、絶対に。





そしてようやく山から降りて来たけわけだけど、
ここからは海モードです、ってことで
まずはビールよりナニよりTモンタさんの海パンを買いに行く。




海パン買ってルービー呑んでようやく風呂。
風呂代300円!




待ちに待った宮之浦night。
ビル一杯880円。なかなやるな、と最初思ったけど、
料理は安くてうまかった。
トビウオがハンパ無くうまし。
刺身盛り合わせもめちゃうまだが、いかんせん何の魚なのか不明。




サウスジャパンのスタンダード、刺身には甘口醤油。
Tモンタさん、やたらのお気に入り。
刺身よりなにより醤油がウマイっ!を連呼。
板さんに聞こえていないことを祈るオレ。





島DAY5
我々無計画な中年探検隊はとりあえずバスの終着集落「栗生」まで行ってみることに。
ここでも親切なバスの運ちゃん、聞いてもいないのに「ビールを買うならここで降りればいいよ」と。
するとステキな風景が目の前に広がっていた。
Tモンタさん曰く「四万十川を超えてるな」

後ほどこの川を泳いで渡ったが水がメチャきれいだった。





集落もめちゃめちゃ味がある。
こんな素晴らしいところが観光地になっていないなんてどれほど懐広いのよ、屋久島は。





集落のスーパーにビール買いに寄ったら地魚刺身が豊富で
食いきれないくらい衝動買いしちまった。。






そして栗生の海!
まんぞう曰く「慶良間級だな」




Tモンタさん990円の海パンで熱帯魚と戯れる。
ブルーの海とあってるよ〜
違和感ないよ〜

それにしても恐るべし屋久島。
山だけではない。
海もパねぇっす。





海を満喫した後にルビーゲットするため看板も無いミステリアスな店へ。
っつーか店なのか?
一見店とはわからない。
店内も異空間。
オレはこの日本の片田舎でタイムトラベルをしてるのか?

そういやこの島の人は観光スレしてない。
小学生もすれ違えばみんな挨拶するし、Tモンタさんなんかは大工さんに挨拶されたと言っていた。
昔の良き日本がココには残っている。





そんな素晴らしき「街」を満喫したのでバスで移動。
バスに乗ろうとしたら運ちゃんが「アーユーコリア?」「ホエアーアーユーフロム?」
と話しかけてきた。
そんなにオレは日本人ばなれした風貌なのか?
初日は学生と間違われたけど。
若干へこむぜ・・・
オレが日本人だとわかった運ちゃん、やたらと話しかけてくる。
そんな運転手さんもお勧めの温泉で下車。




またまたスゲェ温泉だよ。
目の前は海。
しかも清掃金100円だけ!。
ちなみにTモンタさん、温泉の目の前で潜ってメータ級のコブダイいたとコウフンしてました。

しっかしこの島の観光資源には驚かされる。
こんな素晴らしい温泉なのにたいして観光PRしていない。
こんな温泉たいしたことないってことか?
確かに来る途中にも観光名所となってもおかしくない滝などたくさんあった。
恐るべし屋久島。

バスの待ち時間の間、温泉隣の客の居ない食堂でビールを飲む。
ヒマそうな汗っかき店主からイセエビ密漁の仕方や島釣りの素晴らしさについてレクチャー受ける。
よし、次は海メインで来よう、と心に誓う。







温泉のあとは安房のキャンプ場へ。
屋久島のキャンプ場はどこもガラガラ。
ここも貸切。
キャンプも5日目となるとルンペンスタイルが板につく。
島の大自然の中、生まれたままの姿でスタイリッシュに体を洗うナイスミドル。
傍からみたら絶対怪しいよな、俺ら。





体を清めたあとは安房Night
今日も地魚料理で攻めるぜ!




異国の食い物。
すげーぜ島!
ウマイものあり杉、焼酎キマリ杉、さすが杉の島、おかげで酩酊しちまったぜ。





夢のような屋久島ナイトから一夜あけ、おもーいまぶたを開けると、
テントに大きな穴が開き、ポールがへし折られていた。
とうとうホームレス狩にでもあったかと一瞬思ったが
どうやら酔っ払ったオレ様がセルフでやっちまったらしい。セルフデストロイ。
10年以上使い愛着のあるテントが一夜にしてお釈迦様に。
酒は飲んでも呑まれるな。





そんなこんなで懐深すぎる屋久島ともお別れ。
この島、山、海、川、食い物、酒、温泉、人、等々魅力をあげればきりがない。
あんまり長く居ると脳ミソが溶けてくるよ。
相当溶けちゃったよ。




桜島に帰りの挨拶をして北海道へ帰還。


素晴らしい思い出をありがとう、屋久島さん。






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