2015.9 穂高岳


本州の山ってどんな感じ?ってなわけで北アルプスへ。





〜Day1〜

北アルプスの玄関口 上高地へ
上高地までは自家用車禁止なので専用のバスに乗って行きます。





オぇ〜、なんじゃこの人ごみは
連休夕方の上高地バスターミナルの光景でございます。
皆さん帰りのバスを待っています。3時間待ちだそうで。
デズニーランドのエントランスか、っってくらいの混雑で行列はバスターミナルをはみだし、
さらに300m遊歩道まで続いてました。
山登ったあとでコレはしんどいなぁ

疲れはてた人々の行列を横目に見ながら歩いていくと




でました河童橋。観光パンフとかに出てくる風景はここ。
ここも人がウジャウジャ。

この周辺は日本屈指の山岳リゾートだけあって帝国ホテルまであります。
よって避暑に来たリッチマン達も多く、山の中でも貧富の差を感じさせられます。




上高地に来たばかりだけど、もう日が暮れそうなので宿を確保しましょう。
プアーズの自分はキャンプ場に泊まります。
それでもさすが本州、一泊800円、お高い。
このキャンプ場には山を登らないでキャンプだけを楽しむ人が多いようです。





キャンプ場のからの景色は最高!




キャンプ場で生ビールが呑めるなんて!!ヒャホー
しかも450円!!!!
普通の居酒屋より安いぢゃないか

そほかにもお食事メニューが豊富。
売店や温泉まで数軒あるので、ココに何日でもいられます。

実はこの時点で痛風を発症していましたが、この生ビールの安さに感動し、呑みすぎてしまいました。




〜Day2〜

翌朝、足が痛いので山頂はムリと判断。
でもいい天気なので行けるとこまで行こうと足を引きづりながら出発。


単調な遊歩道から時たま見える前穂高岳
小説「氷壁」の舞台だそうで。
しかし3000m級の山って迫力あるなぁ

それにしても熊鈴鳴らしている人が結構いるんだけど、なんか意味あんのかなぁ




3時間延々と川沿いの整備された単調な道を歩いてようやく入口に到着。

帰りにまた歩いてこなきゃならないことを考えると萎えますね。

足が麻痺してきたせいか痛みが和らいできたので涸沢まで行ってみることにしました。
ここからは川を離れて登りが始まります。

沢山の人とすれ違うのですが、皆さん例外なくピッカピカのザックとウェアを身にまとっています。
ピカピカの原色が目にしみます。

なんか自分、場違いなとこに来ちまった感に包まれます。
俺より汚いヤツがいない・・・




なんとか涸沢到着。
カールのスケールにビビる。
そして紅葉が綺麗。

ココにも立派な山小屋が2軒。
小屋というより小さなホテルですな。




外カフェのメニューを見てビクーリ!
なんと生ビー呑んだ後にラーメンで締めれるのか!
こんな山深いとこなのに信じられんです。。
秘境感はゼロ。

本州の山小屋は至れり尽くせり。手ぶらで登れます。
重い思いをしてキャンプ道具&酒や食料3日分を担いできたのがアホらしくなりました。

便利なのはありがたいんだけど、テントのありがたみやビールのおいしさなどなど価値が半減しちゃうような気が・・・。
苦労して山に登ったらリフトがかかってた、みたいな。
そんなことを考えながらもしっかりビールを購入させていただきまして、しっかり飲みすぎちまいました。

沢山の人がいて、その人たちが沢山のビールを飲むと、必然的に沢山のモノが出てくるハズなんだけど、
それらのモノはどこに行っちゃうゃうんでしょうね。気になりますね。
ちなみに下流の沢の見た目キレイな水は飲めないそうです。



〜Day3〜

翌朝


涸沢名物朝焼け。
赤の世界。

足が悪化してきたが、まだなんとか歩けそうなので山頂まで行ってみることにする。
イザというときのロキソニンを握り締め・・・



涸沢のテン場。混雑するときは500以上のテントで埋め尽くされるそうです。
そうなるとまるで難民キャンプですな。
恐るべし本州・・・





カールの壁を登り切ってコルに出るとこれまた立派な穂高山荘が。
どうやって建てたんだろうってとこに立派な山小屋があちこちにあるんだけど、
これに慣れちゃった人が北海道の山に手ぶらで登ると遭難しますよね。


奥穂高岳へは正面の岩壁を登らなきゃならんのだけど梯子&鎖で怖いです。
これでもここらの縦走ルートでは易しいほうらしい。マジっすか。




槍ヶ岳。
足が痛くなければ槍から奥穂高縦走考えていたけど、この稜線見て自分の浅はかさを思い知りました。
永遠と続く本物のナイフリッジ。両側が垂直に近い崖。コワ〜
行ってたらたぶん色々な人に迷惑をかけることになっていたでしょう。
痛風に感謝〜





ジャンダルム
ここも両側断崖絶壁
恐るべし北アルプス
こんな稜線歩きは僕には絶対ムリ!

ここらエリアでは今年だけで死者11人だそうで。ありえん・・・
本気でヤバイとこです




奥穂高岳到着。
なんとか来れました。
絶景です。遠くに富士山までも見えました。
しかしさすが3190m、寒いし、雨パラついてきたんで長居はせずに帰ることにします。

しかしこれからが長いんだよな〜。足もつかな〜





登るより降りるほうがこわーい。






穂高山荘を覗いてみました。いい雰囲気ですねぇ。
ここが標高3千mだってことを忘れますね。
1泊2食9500円。金さえあれば手ぶらで何日も暮らせますよ。
いつか億万長者になったら3泊はしてやろう。


その後の下山中、雨が激しくなってきました。
こんな雨が降る中、登ってくるひとはウジャウジャいます。
中には赤ちゃんを抱っこしている人まで登ってきます。それって本州ではアリ?

長い長い18kmの帰り道、特に後半の十なんキロは平坦で単調、気が遠くなります。
気を紛らわすために、全ての人と挨拶を交わす、というミッションを自らに与えました。
大抵の人からは挨拶が返ってくるのですが、
アベックの女性の方は挨拶を返してくれない率が高いことに気づきました。
たぶん本州の女性は彼氏から「オレ以外の男とは口をきいてはならねぇ」と言われているようです。
うっかり挨拶なんて返したら、あとでテントでお仕置きされちゃうんでしょうね。
ってなことではなくて、ただ単に雨の中カッパも着ずに汚いカッコで足を引きずって歩いている中年を怪しんでただけですね。

そんなこんなで足を引きずりフラフラになりながらもなんとか上高地にたどりつきました。
今まで最もツラかった山行でしたが、痛風でも登れるという自信を得ることができました。
が、その後当たり前のごとく痛風が悪化し足がパンパンに腫れて歩けなくなったことは言うまでもありません。

おわり






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