冬もせまる9月下旬。日高の天気予報は4日間晴れ。行くしかない。 出発前日夜、T也おじさんに誘われた。カムエク行くから1軒だけよ と断ったんだけど、1軒目の途中でマロ登場につき 延長突入でまたまた酩酊。案の定翌日寝坊で中札内到着はお昼。 昔は七ノ沢まで車で行けたらしいんだけど今は札内川ダム湖の上流まで しか行けない。ゲートの駐車場は満車。どんだけ登ってんのよと、 テン場も満杯じゃないかと心配したんだけど、後でわかったことは 全車釣り人だったってこと。 昼飯食ってから出発。 |
ゲートから七ノ沢までの林道は砂利道なんだけど、ところどころに 写真のような立派な橋や覆道が。日高横断自動車道の残骸なんだよね。 もったいないねー。 アプローチがあまりにも長いんでチャリを使わさしてもらいました。 ママチャリ仕様の改ダウンヒルチャリが威力を発揮づら。 邪道かしら。 途中釣り人多数。 ちなみに写真の橋は七ノ沢橋でゲートから45分。 ココまで来るとちょっと行き過ぎです。 |
途中にある雨量観測施設。札内川の水位計測施設もある。 これらのデータはリアルタイムで開発局のHPから公開されているんで 行く前に 見るべし。 この雨量と水位計のデータを見ているとこの川はちょっとした雨でも急激に 水位が上昇するのがわかる。やばい川だわ。 そのかわり水位が下がるのも早いけど。 |
河原を歩き始めること45分で一回目の渡渉。 最近まとまった雨が降っていないせいか水位が低く、 渡渉しなければならない箇所は少ない。 |
八の沢出会い手前の2回目の渡渉箇所。 河畔林の中に巻き道が作られていて結局2回しか渡渉しなかった。 事前情報では沢靴必要ってことで持ってたのだが、 履くほど流れでなかったので裸足でイン。 なまら冷たい。 |
出発から2時間30分で八の沢出合いのテン場到着。 20は張れるだろうテントサイト。 駐車場が満杯だったから一大テント村ができてんだろうと想像していたが しかーし一つもテントはない。 夕方でここにテントが無いとなると上のカールで張っているのかと思ったが さすがにこの寒さの中、カールで泊まらんよね。 ってことはあの車は全て釣り人のだったもよう。 |
テン場を調査しているとなぜかクワを発見。 ウチの家庭菜園にいいなーと思って手にとってシゲシゲ眺めていたら 柄に「キジ場用」って書いてあった。 なんだクソ埋め用かよっ しかしよくこんな山の中までクソを埋めるためだけに こんな重いもん持ってくるなーと感心。 日没までまだ余裕あるから更に上流でテン場がないか 様子を見に行くことにする。 |
八の沢でもほとんど河畔に道がついており足を濡らすことはなかった。 40分くらい登ってテントを張れそうなスペースを発見し、宿泊地に決定。 崖に囲まれているからクマもこないでしょう。 カールと違って熊の心配少ないから落ち着いて寝れるわ。 そういえば本日クマの痕跡ゼロ。 |
カムエクに向かってかんぱーい。 重い思いをして担いできたかいがあるわい。 持ち物16キロのうち2キロが酒だかんね。 |
河原だから焚き火しちゃうもんねー。 寒いしねー 火見ながら酒飲むのはなぜこんなに癒されるのでしょう。 アー家にも巻ストーブほすぃー |
朝です。めちゃめちゃ寒くて起きました。6度でした。 快晴。山頂にも雲ひとつ無し。 |
まだ雪が残ってました。 今年はこのまま溶けないだろう。 この沢は夏だったら雪渓歩きしなきゃならないんだろうね、たぶん。 |
1時間で三段の滝に到着。こっから標高差500mずっと急沢を登らなきゃ ならんとです。 滝も沢山あるんですがほぼ全部巻き道がありました。 おかげで沢靴は一切使いませんでした。せっかく担いできたのにね。 巻き道を見落とすと滝ツボに落ち死ぬそうです。 巻き道の入り口には大抵テープがぶらさがっているんだけど ここは必要だろうという箇所でも無いことがあります。 なんでだろ。 帰り道迷わないように、テープの無い分岐などは 振り返って周囲を確認しながら登ります。 下から見るのと上から見る景色は全く違うからね。 |
3〜4箇所このようなロープが垂れているところがあるが、 ロープ無きゃダメってほどの崖ではないです。 あると安心だけど。 危ないのはこういうところではなく、下山中にニセ巻き道を歩いてしまい いきなり道が途切れ沢に落ちるパターンだと思った。 そういうやらしいニセ踏み痕が結構あった。 それにしても2万5千地図ではそんなに急で無い様に見えても ずーっと急沢だったわ。 つくづく人の情報はアテにならんということだわ。 GPSあってもここじゃ役立たんでしょうな。踏痕まで表示されんでしょうから |
カールのテン場。10くらいは張れるだろうか。 水場もあるし最高のロケーション。 しかし慰霊碑がねぇ。気になるねぇ。 |
八の沢カールはご覧のとおりクマが隠れる林などはないんで 七つ沼カールよりは怖くはない。 |