2017.5 立山ツアー〜3000m級は凄かった〜


よく「北海道の2000m級の山の気象条件は、本州の3000m級の山に匹敵するのでナメんなよ」
的なお話を聞くので、実際に本州の3000m級はどんなんよ、ってことで
体験しに行ってきた。



〜DAY 1〜
船旅


スキールンペンは必然的に船旅となる。
20時間の船旅、ヒマだから呑む。
出航する前に既にベロベロとなり記憶が翌日にワープする。
作戦成功。長く退屈な船旅が一瞬の出来事となる。




一日中晴れててステキな船旅だった。 らしい・・・







平日の激務で疲れている。 らしい・・・





はしゃいで人目を気にせず記念写真撮ってた。 らしい・・・





〜DAY 2〜
本州上陸


早朝から下道を260kmトボトボ走っていると、見えてきました剱岳(右の山)。
この日の下界は30℃。
スキー気分にはならない。


GWの立山は激混みだそうで、なんとこの日は朝の9時の時点で
ケーブルカーの日帰りチケットが売り切れだそう。





なんとか昼過ぎに室堂に辿り着きました。
さすが標高2400m!雪多し!

そして東南アジア系観光客多し!






室堂ターミナル内はこのとおり。
帰りのバスに乗るのにも数時間待ちらしい。
ある意味ヤバイとこに来ちまったぜ。。






写真に写っている人の98%が只の観光客。
そして更にその80%が外国人。







そんな中、荷物をありえないくらい担いで観光地を突っ切るイマム氏。
ちなみに前側にもサブザックをぶら下げてます。







これから数日間お世話になる雷鳥沢キャンプ場が見えてきた。
キャンプ場、っちゅうかテント村だな。





テント設営し終わったら早速夕焼けライドしに
テン場目の前の真砂岳斜面へ。
テントから40分足らずで300mの大斜面を滑れるなんて、
なんてステキなテント村でしょう。





夕暮れとなり益々人口増加をたどるテント村。
さすが本州は人が多いなぁ。
だけど住人のほとんどはスキーを持たない純粋な登山者。


ちなみに左の大きな建物がトイレ&水場。
トイレは水洗で素晴らしく快適。
一泊500円なり。二日以上は一律1000円。






湿雪雪崩と競争しながら
至極のシャバ雪夕焼けライド完了。




さっき滑った斜面を見ながら飯食い酒呑む。
幸せじゃのう。






旅のお供たち。こいつらがやたら重かった。
だけどすぐそばの山荘で生ビール700円、缶ビール400円だった。
労力は金で解決できます、本州は。


ちなみに標高2400mのキャンプ地ではお酒が回るのが早いようなので要注意。
隣のテントの住人はテント内で寝ゲロして地獄絵図と化してました。






〜DAY 3〜
停滞の日


本日は朝から吹雪で停滞。
東京から来たトモンタさんと合流するもテントの中でウジウジして夕方まで過ごす。
ようやく夕方から天気が回復したので雷鳥沢を登るも、
途中でホワイトアウト。
チョロと滑って温泉入りに雷鳥荘へ直行。
こんなときにテン場から徒歩5分の温泉山荘があるのがありがたい。
風呂上りはしっかり生ビー呑んでテントへ帰還。
金さえあれば何日でもいれるよココは。




今宵は寒いので夕飯はテントで個食。
カレーに冷凍ハンバーグとソーセージ入れたらメチャうまだった。

おやすみ。明日は天気になるように・・・・





〜DAY 4〜
冒険の日

本日は立山エリアの中で最も長大なルート、内蔵助谷を目指す。
やはりマイナールートも行かんとね。

まずは真砂岳と富士の折笠のコルへ。
さすが標高2800m、朝はガリってて滑落しそうになる。




ヤッホー北海道から来たよ〜






まずは内蔵助カールを滑る。
でかい!
他の斜面は人がアリのようにウジャウジャなのに対し、
ここはデンジャーゾーンらしく、誰1人踏み込んでいない。





途中黒部ダムがチラッと見えた。
あそこまで行かねば生きて帰られぬ。
しかもロープェーの終発までに。

ゆえに人がいないんだろうけどね。





大カールのお次に現れるのが立山・剱エリアで最大の斜面、
標高差500m、斜度40度の一枚バーンの壁。







トモンタさんいわく「でかすぎて何もわかんなくなる〜」ような斜面でした。







楽しんだ後には試練が待ち構えている。
川と崖に囲まれた見たこともない大デブリ谷。
さすが黒部峡谷、ナメちゃいかんね。
ブラインドの先にナニが待っているのか常にドキドキしながら進む。
メチャメチャ緊張して喉カラッカラになった。






黒部三大岩壁の一つ、「黒部の巨人」だそう。
そんな恐ろしいところ横目で見ながら、
川への転落、デブリの直撃に怯えつつ、
ゆっくり安全に、時には急いで進みますです。






かの有名な黒部川を遡行し

最後の120m急斜登りをヒーヒーのテイでクリアしたら




黒四ダムに出るのでした。

この時期にこのアングルでダムを眺められるのは
危険を冒し黒部川を遡ってきた人の特権です。






99%観光客だらけの中、
おっちゃん・おばちゃんからの質問攻めをかわしながらケーブルカー乗り場へ。







こちらはロープェーから見えるメジャー斜面。
もちろんギタギタ系。






ケーブルカー、ロープウェー、トロリーバズを乗り継いでようやく室堂に帰還。
始終ヒリヒリするツアーを無事乗り切った後の温泉とビールがキマる!
天国じゃ!






そして風呂上りのデザートは
テンバ場に滑り込む夕焼けライド!!
短いけど快感〜





全てに満足した後は壮大な夕陽を眺めながら外飯。
ホルモン焼きもキマったぜ!






ここは天国じゃ〜。
なぜか心の奥から「生きててよかった〜」って声が聞こえた。





〜DAY 5〜
立山最終日

せっかく「雷鳥沢」に泊まっているんだからライチョウに挨拶してから帰りましょう。

雷鳥坂を登ってたらマジでいた〜
トモンタさん、うしろ、うしろ〜!
向こうから近寄ってきてるよ〜。




カワユス〜






ライチョウへの挨拶後は標高差400の雷鳥坂大滑走


ライチョウにも逢えたし、デカ斜面にも飽きたし、さて帰るか。





キャンプ場からの帰りがまさに地獄道。
あまりの荷物の重さに挫けるイマム。
室堂ターミナルまでの道中に温泉山荘が3つあるが、
そのうちの日本で一番標高が高い温泉に浸かってから室堂を後にする。
金さえあれば重い荷物を持ってこないで優雅に山荘で暮らしたいところだ、とつくづく想ふ。





〜DAY 6〜
帰りの船旅


翌朝気づくと秋田港にいた。







往路は到着が朝だったので酒がたらふく飲めたが復路は到着が夕方。
昼間酒が呑めないので風呂に浸かったり・・・




日向ぼっこして時間を潰す・・・







あーいい旅だった。
たまには北海道から抜け出すのもいいもんだねぇ。
ますます北海道が好きになったよ。





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