浜益岳北東斜面 1258m〜6月〜









とうとう6月。当初計画どおり群別に向かうが林道はおろか麓にも雪のかけらさえない。
即座に目的地変更。お隣の浜益岳へ。
こちらは林道にだけかろうじて雪有り。
逢坂山のモビル禁止旗から先はまだ雪豊富。




青、緑、白
冬の白黒世界とはまた違った良さがあります、この季節。



浜益岳の南斜面。滑る場所無さそう。稜線も黒々してて頂上まで行けるか不安。
浜益御殿の山頂周辺もヤブヤブのため大きく巻く。



浜益岳北東大斜面。やはり北側斜面は雪が豊富だった。ホッ



山頂まで3時間30分。
トンガリ群別は既に山頂付近雪無し。
浜益裏側はイイ斜面だらけ。



暑寒別。



雄冬山。

滑る前に腹ごしらえとする。
浜益岳山頂は若干風があったのでちょっと笹の中に入ってラーメン作る。
たまに笹薮がガサガサ鳴る。風の音か・・・
この広い山で一人きりだと若干心細くなるねぇ
腹もいっぱいになったしさて滑るか、と、ヤブから出て板をとりにいくと・・・



ん?俺の靴って爪ついてたっけ?。

って、おいおいついさっきまでこんな足跡無かったじゃ〜ん!
足跡をたどると、どうやらヤブの中を移動していた足跡の主はヤブの中で飯食ってる俺を避けて山頂に出てきた模様。
「山で食うラーメンさいこー」とかのん気に言ってるオッサンの背後10mにいたとは!!
びびーる



彼は稜線沿いに御殿のほうに向かっていった模様。

彼から距離をとる為、北東斜面を落とす。(指が写ってるとこをみると動揺してるんでしょうね)
登り返ししなくていいとこまで滑って斜面をトラバーしていると、なにやら谷底に向けて直滑降した跡が。
俺しか登ってないはずなのに誰だろうと、滑り跡を近寄ってよく見ると、
大きな4つ足の生き物が斜面を滑り降りて行った模様。
ことごとく行動がダブるんですね、クマさんと。

そんなこんなでビクビクしながら御殿まで来ると、今度は薄汚れたタオルでほっかむりした怪しげな爺さんに遭遇。
爺さん、スキーも履かず何やら長いものを背負っている。
「こんにちは〜」と挨拶なげかけても反応無し。
かわりに一言、「クマいねがったか?」
私、一瞬考え込む。
わっ、ま、マタギ?? キター、憧れの職業NO.1「マタギ」でたー
どうやら例のクマの動きを隣の尾根から観察していた模様。




クマの去っていた方向など情報を提供すると、マタギが無言で差し出したのがコレ↑だ。

マタギの世界では情報のお礼はバナナのようだ。

かっこいいなー、マタギ。俺も人に感謝の気持ちを表すときは無言でバナナを差し出そう。



そんなこんなで新緑が残雪に映えてとてもきれいな空間を滑って帰ります。




調子に乗って余計なショートカットをすると、このようになります。
でも決して板は脱ぎません。ササの上を滑る技術が身に付きました。
初夏の山はいろいろな意味で要注意です。





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