樽前山
それは巨大な氷山

遠すぎて地図がながひょろくなっちゃった。見ての通りずーっとだらだら平たい林の中を歩く。
溶岩ドームが見たい、見てみたい。どうしても見たい。どんなふうになってんだろう。興味満々。
てな思春期小僧のような期待を膨らまし出発進行!


 
その日は低気圧DAY日本海側は荒れるゆうから太平洋側に
来てやったぜ。支笏湖を拝んで板にカーペットを張るぜ。

最初は除雪されてて、「なんだ楽じゃーん」なんて思ってたよ。
このおじさんもたぶんそう思ってたんだね、顔が喜んでるもん。

ちょっと進んだら泥流を堰き止めるダムが現れた。
除雪も終わり。ダムをクリアするとまたダムが。
それをクリアすると、またまたダムが。
しょっぱな体力を奪われる。嫌な予感。

結構高さのあるダムで、巻くのが大変。
なんか我々歓迎されてないんでないかい、とふと思う。

ダムをクリアすると永遠の平坦地歩き。
3時間ずーと単調な平坦地歩き。
しゃべる気力も奪われる平坦地歩き。

平坦地で何も目印がないせいか木にはテープがびっしり。
ここなんか6個もテープがぶら下がってる。
1個ありゃいいじゃんって思うけど君はどう思う?
そうだよね、いらないよね。

テープのお供え物をしなかったせいか平坦地地獄を抜けると
目の前には猛烈な風と雲が荒れ狂っていた。
さながらラピュタの竜の巣ってなかんじで。

「樽前はこの中だ!
父さんは、竜の巣の中で樽前を見たんだ!
行こうっ!父さんの行った道だ!父さんは、帰ってきたよ!
よぅし、行こう竜の巣へ!ぁぉぉ・・」

しかーしまったく何も見えなくなるし。カティンカティン斜面だし
でっかい岩ゴロゴロしてるし、クレパスみたいなのあるし
もうごめんってことで引き返しましたよ、こんな糞山。

だけど帰りはヒャホーって滑って帰ってきました。
と言いたいとこだったが、平坦地地獄を延々と歩かされ続けました。
ずうっと樽前神に悪態をついてたのがいけなかったんでしょうか。

6時間も山でなく平野を歩き続けました
滑ってる写真ありません。
せっかくきたんだから溶岩ドームくらい拝ませろよな。ケチンポ樽前め


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